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交換留学したい人へ
大学生になって留学をしたいという方も多いのではないでしょうか?
留学となると、私費留学や語学留学そして交換留学など様々な選択肢がありますが一番費用が安く済むのが交換留学だと思います。
そこで交換留学の経験を持つ私がなぜ私が交換留学をしたのかについて書いていきます。
留学を考えている人の参考に少しでもなれば嬉しいです。
私の海外経験(留学前まで)
今でこそヨーロッパを含め、東南アジアを中心に15ヵ国ほどを訪れていますが私が初めて海外を訪れたのは、高校3年生の春休みと決して早くありません。
まずは私の留学前までの海外経験について書いていきたいと思います。
初海外
私が初めて海外に行ったのは、大学受験が終わった後の高校3年生の春休みで大学の入学式まで時間があるということで、海外に行かせてもらいました。
この時の話をすると、旅行代理店を使って申し込み、タイのバンコクに一人で行きました。
初海外で一人旅です。笑
正確には覚えていないですが、3泊5日の日程で計20万円弱のプランだったと記憶しています。
今考えると恐ろしく高いですね。両親に感謝です。
初海外だったのですごくワクワクしてツアーに申し込み、アユタヤや水上マーケットには行ったものの、ビビりすぎてツアーのない日はホテルの周辺をうろうろしただけで電車に乗ることもできませんでした。
電車にすら乗れなかったのは今考えるととても恥ずかしいですね。
それまで海外へのあこがれは漠然と抱いていたものの日本から出たことのなかった私にとって世界を身近に感じられた経験でありこれが私の原点です。
今でもタイの空港から出た瞬間の東南アジア特有のむわっとした空気はすごく記憶に残っていますね。
二度目の海外へ
その後は大学1年生の夏休みに台湾に行っただけです。
誰かと行きたかったですが、一緒に行ってくれる友達がおらずこの時も一人でした。
さすがに二度目の海外だったので一度目よりはしっかりと自分で計画を立てることができました。
この時は大学で履修していた中国語を試してみようと思い多少銭?(いくらですか?)と聞いてみたのですがまったく通じず挫折しその後は英語で会話していましたね。
もう少し頑張ってもよかったかなと思います。
そのあとも海外には行きたいと思っていましたが、アルバイトなどもあり、行けていませんでした。(言い訳ですね…)
絶好の機会
そのまま月日は流れ、大学2年生の春休みです。
海外にとても行きたくなった私は国際関係のゼミなら海外研修のようなものがあるかもしれないと考え、とりあえずゼミを変えてみることにしました。
そして選んだのが韓国人教授のゼミです。
そして新学期が始まり、最初のゼミで「この大学には交換留学制度があるから行きたい人はどうぞ。」といった話をしてくれました。
私の決断

正直最初は悩みましたね、大学3年生の後期といえば普通の人は就活の準備をする時期です。
「そんな時期に留学なんかしていて大丈夫か?」
と、それに留学に行けば海外の大学は日本とスケジュールが少し違うため夏のインターンシップにもほとんど参加できません。
今では実際に自分が休学をした身となってしまったのですが、当時の私はレール周囲の目を気にして浮くことをものすごく恐れており絶対にレールを外れてはならないと思っていました。
海外に行きたいという自分の気持ちにはやはり逆らえず、自分の行きたいという気持ちを優先しました。
加えて大学生活の半分を終え、慣れつつあっためこの先の大学生活がある程度、想像できてしまいなんだかつまらないなと思っていました。
正直国はどこでもよく、特に韓国に興味があったわけでもありません。
完全に他力本願ですがとりあえず環境を変えたら勝手に何かが変わってくれることを期待していたのだと思います。
参考にならないと思われた方申し訳ありません、ですが結局は自分で決めなければなりません。
結果として
でもこの選択はしてよかったと思っています。
詳しくは今から書いていきますが韓国への交換留学のおかげで、私の大学生活は想像もしていなかった方向に動き始めました。
韓国での留学生活
韓国への交換留学は情報も少なく不安ですよね。。。
私自身もすごく不安だったのでみなさんの不安を少しでも解消できたらうれしいです。
そんなわけでここからは現地でどのように過ごしていたかの紹介です。
では見ていきましょう!

韓国到着
韓国の大学はたいてい、9月1日から始まるため、私はその3日ほど前に韓国に渡航しました。
仁川空港でのピックアップ時間がいくつかあり、空港に留学生が集まりバスで大学に移動しました。
違う集合時間を選択していましたため、空港では日本人学生が見当たらずとても心配でしたね。
そしてバディがいたのですが彼はひとつ前の集合時間のバスに乗っていたらしく、日本語ができる学生もその時はいませんでした。
ほぼ中国人留学生で、その数にも驚きました。
後日、留学生用の説明会があったのですが中国人留学生の割合が50%弱らしく、英語での説明と中国語での説明に分けられていましたね。
英語も韓国語ができなかったためバスの車内でもほとんど会話できず、このときにもっと言語を勉強してくべきだったなと思った最初の出来事でした。
寮について
みなさんも留学をすれば基本的に寮に住むことになると思います。
学生寮は男子寮だけでも三種類あったのですが、私は一番新しい寮でラッキーでした。新しい寮は2人部屋ですが、古い寮には4人部屋のものありました。
もう一人の日本人男子学生も同じ寮で留学生の多くが古い寮に入れられるなか、日本人学生は恵まれていましたね。
またルームメイトはランダムだと言っていましたが、おそらく地域(東アジア、東南アジア、アメリカ・ヨーロッパ)ごとに決められていました。
そんな感じだったのですが私は人見知りですし、ルームメイトは留学生活を占ううえでとても重要な存在です。
緊張してドアを開けたのですがルームメイトはまだ入寮していませんでした。笑
結局ルームメイトは少し遅れて入寮してきた優しい형(先輩)でした。

ごはんについて
韓国といえば韓国料理ですよね。
おいしいんですけど、日本人にとっては辛いものばかりです。
そのため辛いものに強いわけではない私にとって大変でした。
基本的ンは大学の食堂でごはんを食べていましたが、完全に辛いものを避けるというのは不可能で韓国にいる間に何度お腹を壊したかわかりません。。。
辛いものが得意ではない人は本当に気を付けてくださいね。
日本人学生について
同時期に来た日本人は男子は私も含めて2人、女子は4人で同じ大学から来ていました。
彼女らは日本で韓国語を専攻していて、1年間韓国語を学びに来ていていました。
男子組は同じ学部で勉強し、韓国語の勉強ではなく英語での学部授業の聴講がメインで期間も半年でした。
日本人学生は本当に少なかったためすぐに仲良くなり、特にもう一人の男子とはほぼ毎日一緒にいましたね。
彼は私より偏差値の高い大学で、一年間語学留学のようなものをしており英語もできたため、正直敵わないなと思っていましたね。

休日について
休日はよくソウルの中心部に行って遊んでいましたが、12月ごろからは寒すぎてほぼ部屋に引きこもっていましたね。笑
もちろん勉強も大事ですが、現地にいられる間は限られているので思いっきり遊ぶことをおすすめします。
交換留学生はそのことをみんな分かっているのでお金遣いが荒めです。。。
なかなか海外に長期滞在出来る機会なんてないので、現地でお金を気にしなくてもいいよう日本にいる間にバイトを頑張っておきましょう。
余談(私の失敗)
韓国に着いて、入寮も完了した時の話です。
夜も遅いのでとりあえず必要最低限の荷解きをしてシャワーを浴びて寝ようとしてケータイを充電しようしました。
韓国に行ったことのある方は知っていると思いますが、コンセントのタイプが日本とは違うため変換プラグが必要です。
私は持っているから大丈夫と思っていたのですが、私が用意していたのは変圧器でした。笑
確かに変圧も違うので必要なのですが、ケータイやパソコンなどはそのまま充電しても問題ない場合が多く私の場合は必要ありませんでした。
海外で言葉も通じないのにケータイまで使えなかったらやばいと焦りましたが、運のいいことに寮の下にはコンビニがあったので、充電器を買うことができました。
しかし携帯専用の充電器だったため親に宅配便で変換プラグを送ってもらうまで、せっかく持っていったパソコンが使えませんでしたが大学にある韓国語に設定されたパソコンで頑張って過ごしていました。笑
授業について
留学生にとって一番気になるのが、授業なのかなと思いますので詳しめに紹介していきます。
韓国が日本からいくら近いとは言っても外国ですのでやはり違いがあります。
もちろん言語や食事などで苦労した面も多々ありましたが、学生の本文である勉強(大学)が一番大変だったのでその違いや苦労したことについて見ていきます。
日本との違い
韓国の大学では各授業の受講可能人数が少なく、全員が希望の授業を履修することはできなくなっているため人気のある授業を受けるために履修登録はスピードが命運を握ります。
そのため履修登録開始時間前にPC방(ネットカフェ)に行ってスタンバイするそうでその様子はまさに戦争です。笑
ですが、交換留学生の場合は私の留学先と同じように留学前から履修登録をすることができるので優先的に自分の受けたい授業は受けられるはずです。
せっかくであれば戦争と言われる履修登録を体験してみたかったですけどね、、、
そしてもう一つの違いとしてとにかくプレゼン必須の授業が多く、パワポもとてもきれいに作るなど本当にレベルが高いです。
私も韓国にいる間に5回はしました。
実際の時間割
私は留学時にはすでに卒業単位はゼミと卒論以外取り終えていたため、かなり少ない履修数にしており金曜には授業を入れず毎週3連休でした。笑
ですが、これでも外国語で行われるため結構大変で、交換留学でがっつり単位を取りたいという人は言語の勉強はしっかりしておきましょう。

主に向こうで履修していたのは、韓国語・マクロ経済学・国際投資論ですね。
韓国語は初級レベルだったので日本人の私にとっては文法も似ており簡単でしたが、大変だったのはマクロ経済学と国際投資論です。
マクロ経済学の方は教授が日本語がペラペラだったことに加え日本人の友達と一緒に履修していたため何とかなりましたが留学っぽいことをしたいとの思いから一人で受けた国際投資論は本当に大変でしたね。
日本で同じような授業を履修していたのでなんとか理解できましたが、英語で授業を受けるというのはかなり難しく、グーグル翻訳がなければ絶対に無理でしたが今ではいい思い出ですね。

テストについて
もちろんテストを避けて通ることはできず、私もヒーヒー言いながらなんとか乗り越えました。
マクロ経済学のテストは英語の授業なのにあり得ない優遇措置で日本語で解答を書きました。笑
国際投資論は英語で解答を書いたのですが正直めちゃくちゃなことを書き、結果だけを見れば単位をもらうことができましたが今考えてもよく単位がもらえたなと思います。。。
プレゼンについて
テストも大変でしたが、一番大変だったのはプレゼンですね。
マクロ経済学の方は日本人の友達と2人での発表だったので日本でやるのと大差なかったですが、国際投資論では私と韓国人2人の計3人グループでした。
全員英語が完璧ではなくコミュニケーションが本当に大変でした。
それでも韓国人が中心となって進めてくれたのでよかったですが、もし全員国籍が違ったらと思うとゾッとしますし、この時に韓国語がペラペラだったらなと強く思いました。
さてプレゼンを作るまではまだいいのですが、問題は発表後の質疑応答でしたね。
プレゼンは下書きを準備しておけばどうにかなりますが、質問は予想できませんし、質問者の言っていることが理解できないので話になりません。
辛く、とても恥ずかしい経験でしたが英語でのプレゼンをなんとか乗り切ったという経験は私にとってとてもいい経験でした。
今でもプレゼンは得意ではありませんが、人前で話すことも英語でのプレゼンよりマシと思えるようになったため前よりは緊張しなくなりましたね。
交換留学のまとめ
まず結論から言うと、交換留学をして本当に良かったと思っています。
一番大きな変化は価値観の変化だと思います。
韓国は日本からとても近く、場合によっては国内旅行より気軽に安く行けてしまいます。
しかし「外国」です。
使っている言語も違えば食べているものも違います。
日本での当たり前は外国の当たり前ではありません。
半年という短い期間ではありましたが旅行ではなく、継続して現地で生活することはなかなかできない貴重な経験だと思います。
では、私の学んだことを見ていきましょう。
①その国を深く知る

旅行でもその国のことを知ることはできますが、留学ではより深く知ることができます。
もちろんその国のことがさらに好きになったり、好きだったけど嫌いになったなどさまざまな結果があり得ます。
嫌いになってはよくないと思われる方もいるかもしれませんが、私は結果そうなったとしても実体験に基づく明確な理由があるのならばそれでいいと思います。
相手のことをよく知りもしないのに、
「外国はなんだか怖そうだから。。。韓国人だから。。。」
このような偏見だけで相手のことを決めつけてしまうのは自分の幅も狭めてしまうと思います。
実際に経験をして「やっぱり私には海外は向いていないな。」と思うのであればそれで十分だと思います。
実際に経験することで自らの経験値となるからです。
②自分の現在地
将来的に海外で働きたいなと漠然と思っていましたが、韓国で出会った韓国人学生や世界各国からの留学生たちはレベルが違いました。
彼らとの出会いによって私の幻想は完全に打ちひしがれました。
とにかく学習意欲が高いのです、日本の特に文系大学生遊びすぎです。
③日本人として
日本人であるということをすごく実感しましたね。
和を乱さないように周りに合わせてしまう点や直接的に伝えることができない点。
そして何より、日本人なのに日本について何も知らないことに気づかされました。
日本の政治についてどう思うかや日本の有名な観光地(東京・大阪・京都・北海道・沖縄)などについて聞かれることも多く、知識や自分の意見がなく情けない思いをしましたね。
日本人として最低限、日本のことを知り、説明できないとだめだなと強く感じました。
さいごに
冒頭にも記した通り、韓国に留学をして本当に良かったと思っています。
私の人生は韓国留学を機に大きく変わりました。
自分が留学するなんて思ってもいませんでしたし、しかも韓国だなんて想像もしていませんでした。笑
少しの勇気があれば誰でもできることですので、ぜひ一度飛び出してみてほしいなと思います。
たとえ失敗をしてもそれは自分の財産になりますし、絶対に無駄にはならないはずです。
そして留学すると決めたのであれば、とにかく行動することです。
情報をたくさん集めてください。
実際に経験された方の話を聞くのが一番の近道ですが、難しければ大学を利用してほしいなと思います。
きっとみなさんの力になってくれるはずです。
そしてこれもよく言われることですが現地の言葉をできるだけ勉強してください。
日本にいるときにはなかなかモチベーションが上がらないかもしれませんが、言語は必ず自分の助けになるため、どれだけやっても損はしません。
韓国に対してはいろんな意見があると思いますが私自身は韓国が大好きです。
それは韓国人のやさしさを知っているからです、みなさんも一歩踏み出し現地の人たちの温かさに触れてみてくださいね。
最後に私が好きな韓国のことわざを紹介しますね。
要は始めてしまえばすでに目標のすでに半分到達しているという意味です。
この記事が留学を考えている人の参考に少しでもなれば幸いです。
私の交換留学を決めるまでから実際の韓国での現地生活までを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
中にはせっかく留学しているのに日本人と絡むなんてもったいないと思っている方もいるかもしれません。
しかし日本人ということで考え方も似ていますし、何より言葉が通じますので大切にすることをおすすめします。
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